
「タイの貨幣が新国王の肖像画に変わってしもうた!」
以前1/22付のコラムで、タイの記念紙幣について紹介しましたが、その時に気になっていた、新国王バージョンがようやくというか、とうとう発行されました。
先週、お釣りでもらった100バーツ札が、その新バージョンでした。
色使いは変わらないものの、見慣れていない肖像画を見た時、”何か変!?”すごく違和感がありました。
実は4月6日のチャクリー記念日より、新国王ワチラーロンコーン国王の肖像が描かれた、20バーツ、50バーツ、100バーツの新紙幣と硬貨の発行が開始されていたのです。
残りの500バーツ、1000バーツ紙幣は、新国王の誕生日である7月28日から流通が開始されるようです。
新通貨は色もサイズも現行と同じで、表面は新国王のタイ空軍の制服姿の肖像が描かれています。でも、かなり若い頃のものだと思います。
裏面はそれぞれデザインが変わっていて、
・20バーツ:ラマ1世と2世 / ・50バーツ:ラマ3世と4世 / ・100バーツ:ラマ5世と6世
・500バーツ:ラマ7世と8世 / ・1000バーツ:プミポン前国王とワチラーロンコーン新国王となります。
タイの歴代国王で国民の人気があったのは、ラマ5世と全国民から敬愛されたラマ9世(プミポン前国王)です。新国王はまったく人気がありません。
個人的には、プミポン前国王の肖像画がすべての貨幣に残ると思っていましたので、少し残念です。
プミポン前国王が亡くなられて1年半が経過しました。
1年の喪に服する期間も過ぎ、タイは国民消費の回復に伴い、景気も上向き傾向です。
国際的に批判されている軍事政権の継続、新国王に対する国民の人気度、バーツ高、など不安要素はありますが、何とか凌いでいくのがタイかも知れません。
ところで、プミポン前国王の記念紙幣ですが、全てほぼピン札で入手できました。
使わずに記念に置いておこうと思います。
2~3年もしたら、旧貨幣はもう流通していないでしょうから・・・。
2018年5月1日(月) 長井