
「縁起物の金ブタ貯金箱」
先日、シーラチャーの街中でリヤカーの行商を見つけました。
大小さまざまな貯金箱をリヤカーに満載していました。
ブタ、象、犬の動物系やイチゴなどの果物系、なぜか炊飯器なんかもありました。
基本は縁起が良いとされる金色のカラーリングが中心です。
ブタは世界的に縁起が良い生き物とされています。
ブタは多産なので、「子宝に恵まれる=財産に恵まれる」ことから、幸福の象徴として身近に置いておくと、幸運を招くと信じられています。
古来、中国ではブタが魔除けの象徴として崇められてきました。そして、時を経るに連れてブタの家畜としての価値が高まり、次第に「財のシンボル」とされるようになったようです。
調べてみますと、中国以外にも韓国、欧州でも同じようにブタは縁起物らしいです。
韓国ではブタの夢を見ると金運アップとか、ドイツではブタは新しい年の幸福を運んでくると言われ、新年や旅立ちの時にブタのミニチュアを交換する習慣があるそうです。
また、ドイツ語で思いがけず良い事があった時「ブタを手に入れた」、運が良かった「ブタを持っていた」と言うらしいです。(ドイツ語はまったくわかりませんが・・・)
当然、タイをはじめ中国系が多く住む東南アジアでも同じくブタは縁起物なんですね。
沖縄には「豚正月」という言葉があり、元旦にブタを食べると、その1年は幸せに過ごせるという伝えがあるそうです。沖縄の豚肉料理は有名ですが、これは知らなかったですね。
沖縄は地理的に台湾や東南アジアに近いだけに、文化的、慣習的な影響があるのかも知れません。
結局、行商のおじさんから、大きいブタと中間ブタを各1匹、象を1匹買いました。
さて、これで金運に恵まれるでしょうか?
2016年11月14日(月) 長井